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メールマガジン2008年1月31日発行第57号

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**      2008年1月31日発行 第57号     **
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<<目次>>
■ 超高齢者の肺癌治療成績/飯沼 武
■ 本学会主催研究会
■ カンファレンス紹介
■ スタッフその他の募集
■ 編集後記
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■超高齢者の肺癌治療成績
  放射線医学総合研究所 名誉研究員 飯沼 武
 
日本が超高齢化社会を迎えているのは紛れもない事実です。
一方、私たちが関係している肺癌が高齢者の病であることも周知の通りです。
今後、肺癌に関しては高齢化社会の影響で、その罹患数が急増することが予想され、
とくに75歳以上の超高齢者の罹患数の増加が心配されます。
 最近、高齢者の肺癌治療成績に関するいくつかの論文をよみました。

1)杉 和郎、北田浩二、松田英祐、平沢克敏、東 俊孝、梅森君樹:
 臨床Ⅰ,Ⅱ期の高齢者非小細胞肺癌に対する実地治療の解析.
 肺癌 2005;45(1):5-11
2)C Gridelli,C Langer,P Maione et al:Lung Cancer in Elderly.J Clin Onclol
  2007;25:1898-1907 Review Article
3)TK Owonikoko,CC Ragin,CP Belani,AB Oton et al:Lung Cancer in Elderly
  Patients:An Analysis of the Surveillance,Epidemiology,and End Results
  Database. J Clin Oncol 2007;25:5570-5577
 1)は75歳以上と以下の2群で、肺葉切除例では術後合併症が高齢者で有意に
多いことを報告している。
 2)はReviewであるが、幅広く、NSCLCとSCLCの治療成績を高齢者と若年者を
比較しつつ考察している。
  3)は最も注目した文献である。これはSEERの膨大なデータベースから70歳以下、
70歳代と80歳以上の3群に分け、肺癌治療成績を分析したものである。1988-2003
年のデータである。今後の日本の超高齢者の肺癌を知る上で参考になると思われる。
 解析した患者数は70以下が166807例、70-79歳が103963例、80歳以上が45912例
である。男女別には男性が60%、女性40%の割合である。
 肺癌の病期別分布は3群とも差はなく、Ⅰ期15%、Ⅱ期3%、Ⅲ期30-39%、Ⅳ期
50-44%、治療法は差があり、手術のみは70以下10%、70代22%、80以上5%、
放射線のみは70以下27%、70代24%、80以上21%、手術と放射線は70以下42%、70代
37%、80以上27%、80以上27%、無治療は70以下19%、70代28%、80以上47%であった。
 以上の結果で私が注目したのは米国の肺癌治療の現状が年齢に関係なく、ⅠⅡ
期が20%以下で、ⅢⅣ期が80%以上という悲惨なものであることと、治療では主な
方法である手術と放射線は年齢とともに有意に減少し、とくに、無治療は80以上
で大きく増加して、50%近くになっていることである。
 日本の現状はこの様な情報を知らないので、よくわからないが、今後間違い
なく言えることは75歳以上の超高齢者の急増であり、これは米国をはるかに
超えることになる。我々としては、発見肺癌の病期別分布をシフトさせ、Ⅰ期
の早期肺癌を大幅に増やし、進行肺癌を減らすことと、治療に関しては高齢者
に対して侵襲の少ない高度の放射線治療(SBRTや炭素線一回照射)の割合を大きく
増やすことであると確信する。先生方のご意見をお願いします。 

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■本学会主催研究会
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★第15回日本CT検診学会学術総会
日時:2008年2月15日~16日
場所:亀戸文化センター・カメリアホール
会長:中川 徹 日立健康管理センタ
本学会の最大のイベントです。みなさまふるってご参加ください。
メインテーマ「イノベーション:CT検診」
~肺がん早期検出から禁煙支援へ、さらにメタボ対策まで~
詳細→http://www.jscts.org/jp/congress14
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★第12回読影・第7回肺気腫・第2回技術セミナー
日時:2008年7月12日~13日
会場:癌研有明病院 吉田記念講堂(東京都江東区有明)
1. 読影セミナー:検診CTで肺がんが疑われる場合、それをどう解決するか
2. 肺気腫セミナー:CT検診による肺気腫の診断と臨床的意義
3. 技術セミナー:胸部CTスクリーナーに求められる役割:
         -その幾つかの項目と具体的内容に迫る-
☆今年は2日間にわたって読影・肺気腫・技術セミナーを開催いたします。
  
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■【カンファレンス紹介】
 どなたでも自由に参加できるカンファレンスを紹介します。
 これ以外にもご存じのカンファレンスがありましたらご紹介下さい。
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【東京チェストカンファレンス】
★次回開催日時は決まり次第お知らせいたします。
内容: 持参された症例の検討を行います。
   特にテーマは定めませんので、奮ってお持ちよりください。
参加費:1,000 円
        この会の運営に関しては本学会もサポートしております。
    今回初めて参加の方はあらかじめ下記の日本CT検診学会事務局まで
    メールにてご連絡ください。 
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【木曜読影会】
日時:2008年2月21日(木) 19:00~20:30
場所:国立がんセンター中央病院 管理棟1階 第1会議室
内容:MD-CTの肺がん診断への応用
講師:国立がんセンター中央病院 楠本昌彦
参加費:無料
案内: FAX  03-3542-2628 又はe-mail: mhkaneko@ncc.go.jp
   希望者には毎月「木読通信」をFAX又はe-mailで配信しています。
   「木読通信希望」と書いて上記へ送付してください。
責任者:金子昌弘
  
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【国立がんセンター東病院 胸部X線読影会】
日時:8月を除く第2火曜日 午後7時30分より約2時間
場所:千葉県柏市柏の葉6-5-1 国立がんセンター柏キャンパス内
   研究所支所3階セミナールーム1
交通:http://www.ncc.go.jp/jp/about/higashi.html
内容:(前半)ご出席の先生から提示して頂いた症例の読影・解説
   (後半)過去画像を入手できた肺がん例を中心に症例提示と解説。
      どう読影すればもっと早い時期に発見できたかを皆で考え、
      早期発見のためのコツを身につけることができます。
参加費:無料
備考:双眼鏡多数用意してあります。
連絡先:04-7133-1111(代) 事務局(内線2332)馬場美津子
案内請求:mbaba@east.ncc.go.jp まで。

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■スタッフ、その他募集
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【国立がんセンター中央病院 肺診断グループ】
当グループではではチーフレジデント、レジデント、短期レジデント、
厚労省計画研修医、対がん協会奨学医、他施設からの任意研修医を
募集しております。
気管支鏡検査・治療、胸部X線およびCT読影について指導致します。
興味のある方は下記にご連絡下さい。
  国立がんセンター中央病院 内視鏡部
  金子昌弘 mhkaneko@ncc.go.jp
************ ◆編集後記◆ **************
 本学会の1年間の活動の総決算である学術総会とNPO法人日本CT検診
学会の総会が間近に迫っております。
 ご講演及びご発表予定の皆様方には、ご準備に余念が無いことと存じますが、
風邪などお召しになりませんよう、健康にも充分にご留意下さい。
 本号では名誉会員の飯沼 武先生から貴重なご意見をいただきました。高齢
者の肺がんに対する治療は今後の大きな問題と思います。肺がんの多様性は
以前から言われてることですが、腺癌の中には極めて発育の遅いタイプのもの
が有ることは事実で、発見された肺がんをすべて治療しなくてはいけないのか
どうかということも、特に高齢者の場合今後の話題になるものと考えております。
(文責:金子昌弘) 
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JSCTSメールマガジン
2008年1月31日発行 第57号
〒105-0004東京都港区新橋2-16-1
ニュー新橋ビル339
NPO法人 日本CT検診学会
発行責任者:金子昌弘
事務局長 :三澤 潤
TEL/FAX :03-3539-4305
E-mail: office@jscts.org
ホームページ:http://www.jscts.org/jp
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