メールマガジン2008年4月1日発行第59号
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** JSCTSメールマガジン **
** 2008年4月1日発行 第59号 **
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** 2008年4月1日発行 第59号 **
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<<目次>>
■ 第15回日本CT検診学会の印象-飯沼先生のエッセイを読んで/森谷 宏
■ 学会・セミナーの参加が日本呼吸器学会の専門医更新単位となります
■ 本学会主催研究会
■ カンファレンス紹介
■ スタッフその他の募集
■ 編集後記
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■第15回日本CT検診学会の印象-飯沼先生のエッセイを読んで
クリニックもりや院長 森谷 宏
先日のJSCTSのMM58号に飯沼先生の印象記が掲載されておりました。そこでそれを補足する
かたちで印象記を投稿させて頂きます。
まず、学会はまとまりもあり活気もあるよい会でした。これには中川徹先生らしい配慮が
行き届いていたからだと思います。飯沼先生の印象記は学会を盛り上げた中川先生を讃える
とともに、学会の基本理念は肺癌の二次予防達成という使命にあることを忘れないようにと
いうことです。これは大変重要で時宜を得た発言だと思います。
肺癌のCT検診の有効性に関しては、まだRCTのお墨付きが出ていないので疑問だという人々
を尻目に、CTの繰り返し検診による有効性の証明は着実に積み上げられてきていると思いま
す。今回の学会を契機として、CT検診は応用へのステップを更に大きく踏み出して行ってほ
しいと思います。
CT検診とCADに関して、あるいは技師さんをどこまで読影に参加してもらうべきかに関して、
様々な問題が取り上げられ議論されました。この最中に残念ながら会場を後にしましたが、
ほぼ全体としての議論は聞くことが出来たと思います。
飯沼先生の仰るとおり、私もスクリーニング検査における二重読影を一人読影+CADに置き換
えることを目指すべきだと思います。
それは以下のような理由からです。
早期の癌の発見とは、Dr.Tabarも言っている様に、出来るだけ小さいものの発見ですが、小
さければ小さいほど非特異的ということです。淡い斑状、淡い線状様、ぼんやりとした淡い
無定形としか言いようのないものや、正常構造との重なりでハッキリしないなど、つまりは
従来型の形態的な診断学を適用する以前の問題がそこにあります。
こうなるとただ1回の検診ではごく早期のものの見落としは避けられないことがあり、まして
や更に踏み込んだ質的診断など思いも及ばぬ、ということになります。
何よりも優先的に求められる微小な異常陰影発見(存在診断)への具体策は何か?といえば、
ある程度の期間を置いて頻回に診ること、即ち検診の時系列化が必須であり、前回との違い
を捉える注意力が重要ということになります。
前回との違いを捉える能力(表現力)、これこそはCADの得意とするところでないかと思われ、
CADの長所もここに求めるべきでないかと思います。
絶対にぶれない相手との共同作業が重要ですが、この相手とは、時と場合によって変化するこ
ともある主観をもたないCADでしかないと思います。
ここで改めて、読影医に対する絶対的な要請は?と言えば、当然(危険な)見落としを避ける
ことにあります。この為の最大のポイントは前述のように繰り返し検診にあります。
先ず(初回検診では)正常構造と紛らわしいものも含めたすべての疑わし陰影を捉えることです。
次いでその後の繰り返し検診の過程で前回に発見された陰影の僅かな増強・増大を検出すること
で早期癌を明らかにすることができ、反対に淡くなったり縮小したものや不変は要注意としつつ
も、悪性のランクを下げたり悪性から除外することが可能となります。消失すれば単なる炎症性
変化と断定することができます。同時にその都度新たな陰影(出現)発見に目を凝らすという繰り
返しも重要になります。
これは、敏感度100%を当然としつつ、特異度は危険を冒すことないまま繰り返し検診の過程で高
められていくことを意味します。つまり敏感度と特異度との関係を時期的に前後にずれた(時系
列の)関係として捉えることの重要性です。
これに対して、最初から特異度を敏感度と同時に高めなければならないという読影医に対する要
求は、進行癌を前にした姿勢でしかないように思われます。
先生の仰るように仁木システムや日立メディコのシステムなどは読影実験に入るべきだと思いま
す。面白くなります。
セミナーの司会者である長尾啓一先生から読影医の底上げをしたいという趣旨の発言が繰り返し
ありましたが、これには私も同感でした。これには2つの意義を感じます。
一つは、検診対象が中高年の殆どであるような広大な範囲である以上、出来るだけ多くの医師の
協力・共同作業が必要であるという認識と、もう一つはこれと表裏の関係にありますが、極端な
専門化は避けたいという意図を感じました。
集団検診にはいつでも何処でもという普遍性が重要性をもちますが、度を越えた専門化は特殊化
に通じ、普遍性(集団健診)に逆向して行く危険性が高いと思います。
極端な(難しい試験を通った)専門家の育成にばかり力をいれると、検診はその結果として集団
的ではなくなり、狭い範囲に止まってしまうばかりか、重責を与えられたので、確定診断しなけ
ればならないというところからくる拙速―見落としと過剰診断―の危険性を孕むことにもなりま
す。
長尾先生は読影医として、このことを熟知の上での発言だと思います。
読影医に忘れてはならないのは、絶えず疑い続けるという“継戦能力”ではないかと思います。
ランク付けをしたいのであれば、この継戦能力への評価ではないかと思います。
集団健診に必要なのは、少数エリート医師ではなくて、できるだけ多くの医師達による、できる
だけ多くの症例検討、情報交換、持続的な学習など、絶えることのない切磋琢磨で鍛えられるこ
とではないかと思います。e-learningなどインターネットを利用した学習はまさに時代の要請に
かなっていると思います。この場合、あまり細かい点数評価で固定的なランク付けをするなど、
読影に意欲を燃やす人々のやる気を殺ぐようなことは避けたいものです。
昨年でしたでしょうか、放医研の松本先生による読影医と放射線技師との微小な異常陰影発見能
力の比較試験がありましたが、このときの成績では技師が勝っていたという結果だったと思いま
す。これは興味深く、少し考えさせられる問題でした。
読影医は画像診断学の範疇外にあるような(特異性のない)小陰影に対しては、差し迫って重要
なものとする意識に乏しく、従ってこれを先送りするか無視する習性がいつしか出来上がってき
たのかも知れないという気がして、求められる検診読影医と画像診断学を中心に据えている読影
医との微妙な違いを感じさせられました。
米国の無策に対する先生の批判には全く同感であり、痛快ですね。
特定検診・特定保健指導に関しては、医師会報で一部報じられていますが、まだ具体的にはよく
わからないところがあります。まだまだ不十分ですが、予防医学に重点を置き始めたのであれば、
ささやかな我がクリニックの軌道にも一致しますので、歓迎です。
マンモグラフィ精中委を取り巻く状況はCT検診にとっても大いに参考になると思いますので、注
目して行きたいと思います。
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■学会・セミナーの参加が日本呼吸器学会の専門医更新単位となります
2008年3月10日をもって、本学会が主催する学術集会およびセミナーが、「日本呼吸器学会指定の
国際会議、研究講演会、講習会」として承認されました。
これ以降に開催される全ての学術集会・セミナーは、呼吸器学会専門医更新単位の2単位となります。
単位申請の際には、参加証が必要ですので大切に保管してください。
詳細は、日本呼吸器学会のホームページをご参照下さい。(http://www.jrs.or.jp/home/)
日本CT検診学会の取り扱いは以下のようになります。(学会誌は、査読制度がある和文誌となります。
申請には論文のコピーが必要です。)
*日本呼吸器学会指定の国際会議、教育講演会、講習会:2単位
*日本呼吸器学会雑誌以外の学術誌に掲載された場合は、査読制度が確立している学術誌に掲載された
呼吸器病学関連の論文(総説、抄録、速報などを除く)については、筆頭者のみ欧文誌10単位、和文
誌5単位、連名者(但し上位3名以内)1単位。
次に開催されるのは、「第12回読影・第7回肺気腫・第2回技術セミナー」日時:2008年7月12日~13日、
会場:癌研有明病院 吉田記念講堂(東京都江東区有明)です。
皆様、奮ってご参加下さい。
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■本学会主催研究会
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★第12回読影・第7回肺気腫・第2回技術セミナー
日時:2008年7月12日~13日
会場:癌研有明病院 吉田記念講堂(東京都江東区有明)
1. 読影セミナー:検診CTで肺がんが疑われる場合、それをどう解決するか
2. 肺気腫セミナー:CT検診による肺気腫の診断と臨床的意義
3. 技術セミナー:胸部CTスクリーナーに求められる役割:
-その幾つかの項目と具体的内容に迫る-
☆今年は2日間にわたって読影・肺気腫・技術セミナーを開催いたします。
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■【カンファレンス紹介】
どなたでも自由に参加できるカンファレンスを紹介します。
これ以外にもご存じのカンファレンスがありましたらご紹介下さい。
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【第120回東京チェストカンファレンスのご案内】
当番世話人: 国立がんセンター中央病院
内視鏡部 金子昌弘
連 絡 先 : 03-3542-2511 内線7030
日 時 : 2008年4月14日(月)18:45~21:00
会 場 :国立がんセンター中央病院 4階 多地点カンファレンスルーム
地下鉄 大江戸線 築地市場駅下車 A1出口 1分
日比谷線 築地駅下車 2番出口 6分
日比谷線、浅草線 東銀座 6番出口 7分
病院正面入り口からお入り下さい
※会場への地図はホームページをご参照ください。
http://www.ncc.go.jp/jp/ncch/consultation/access.html
6時45分から1例程度、初学者向けの症例の検討を行い、その後1症例15分程度で
8症例ほど検討を行います。特にテーマは設けておりませんが、
症例呈示をされる方はあらかじめ、ご連絡下さい。
結論の出ている症例をお願い致しますが、病名は教えないで下さい。
提示はフィルムでも画像データでも結構です。
症例登録連絡先: mhkaneko@ncc.go.jp
会費:500 円 (軽食をご用意しております)
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【木曜読影会】
日時:2008年4月17日(木) 19:00~20:30
場所:国立がんセンター中央病院 管理棟1階 第1会議室
内容:カプセル内視鏡について
講師:国立がんセンター中央病院 角川康夫
参加費:無料
案内: FAX 03-3542-2628 又はe-mail: mhkaneko@ncc.go.jp
希望者には毎月「木読通信」をFAX又はe-mailで配信しています。
「木読通信希望」と書いて上記へ送付してください。
責任者:金子昌弘
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【国立がんセンター東病院 胸部X線読影会】
日時:8月を除く第2火曜日 午後7時30分より約2時間
場所:千葉県柏市柏の葉6-5-1 国立がんセンター柏キャンパス内
研究所支所3階セミナールーム1
交通:http://www.ncc.go.jp/jp/about/higashi.html
内容:(前半)ご出席の先生から提示して頂いた症例の読影・解説
(後半)過去画像を入手できた肺がん例を中心に症例提示と解説。
どう読影すればもっと早い時期に発見できたかを皆で考え、
早期発見のためのコツを身につけることができます。
参加費:無料
備考:双眼鏡多数用意してあります。
連絡先:04-7133-1111(代) 事務局(内線2332)馬場美津子
案内請求:mbaba@east.ncc.go.jp まで。
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■スタッフ、その他募集
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【国立がんセンター中央病院 肺診断グループ】
当グループではではチーフレジデント、レジデント、短期レジデント、
厚労省計画研修医、対がん協会奨学医、他施設からの任意研修医を
募集しております。
気管支鏡検査・治療、胸部X線およびCT読影について指導致します。
興味のある方は下記にご連絡下さい。
国立がんセンター中央病院 内視鏡部
金子昌弘 mhkaneko@ncc.go.jp
************ ◆編集後記◆ **************
東京は桜が満開を迎えておりますが、皆様方の方ではいかがでしょうか。
春の学会シーズンでお忙しいことと存じますが、JSCTSMM 59号をお届けします。
4月2日の朝9時からは東京で行なわれております、世界気管支会議のなかで
ニューヨークのヘンシュケ教授の講演も予定されております。
昨年の名古屋での講演から、どのような進展が有ったのかも大変に楽しみです。
皆様方のご感想を是非お寄せ下さい、投稿をお待ちしています。(文責:金子昌弘)
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JSCTSメールマガジン
2008年4月1日発行 第59号
〒105-0004東京都港区新橋2-16-1
ニュー新橋ビル339
NPO法人 日本CT検診学会
発行責任者:金子昌弘
事務局長 :三澤 潤
TEL/FAX :03-3539-4305
E-mail: office@jscts.org
ホームページ:http://www.jscts.org/jp
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