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メールマガジン2008年4月1日発行第59号臨時号

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**       2008年4月1日発行 第59号臨時号  **
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<<目次>>
■ がん検診に寄せて(44)/山田達哉
■ がん検診に寄せて(45)/山田達哉
■ 編集後記

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■がん検診に寄せて(44)
  国立がんセンター中央病院 元放射線診断部部長 山田達哉
 
 乳がん検診にマモグラフィーが導入され、乳がん早期発見の可能性が高まった
ことは、大変喜ばしいことと思います。ですが、問題点があります。
 X線で乳がん検診を受けた人に、「どうでした?」と聞きますと、「ぎゅうぎゅう、
お乳を押しつけられて痛かった」と、殆どの人が言います。そして、「検査だから
仕方がない」という人や、「出来れば次回は、痛くない外に良い方法があれば、
その方法で検査を受けたい」という人がいます。
 ご存じのように、乳房を押しつけるのは、乳房を出来るだけ平均した厚さにして、
診断しやすいX線像を得るための手段です。しかし、この発想はアナログ時代の
ものです。今はデジタルの時代です。乳房X線撮影装置にも、デジタル方式が増加
しています。デジタル画像は、少ない情報は増幅し、過剰な情報は削除して診断
に適した良いX線写真を得ることが、プログラムの組み方で出来るはずです。
ですからデジタル方式を上手に利用すれば、検診受診者や患者に苦痛を与えること
もなく、診断し易い乳房X線写真が得られる筈です。専門家は、私に向かって、
「素人が何を言う」と言うでしょう。私は、「出来ないと言うことは、やらないと
言っているのと同じだ」と言う考え方をします。出来ない、出来ないと言っていた
ら、何も進歩がないからです。デジタルを上手に利用し、検査時の苦痛は少なく、
更に診断価値の高い、X線像を得る努力をするべきだと思います。マニュアル通り
やるもの大切かも知れませんが、それだけでは新しい方法もアイディアも生まれて
こないでしょう。現在のマニュアルが本当に最良の方法なのか、もっと良い方法は
ないのか、受診者に苦痛を与えるような現在の方法でないと診断に適したX線写真が
本当に得られないのか、専門家は過去の固定観念を離れて、再考しても良いのでは
ないでしょうか。

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■がん検診に寄せて(45)
  国立がんセンター中央病院 元放射線診断部部長 山田達哉
 
 私は最近、横浜近辺に出没しています。桜木町駅前広場に立つと、やや離れた前方
に半月状の建物が眼に入ってきます。そこには、広い展示場と多数の会議室があり、
さらにホテルも併設されています。この施設が出来てからは、放射線学会が何回も
ここで開催されています。
 この建物を眺める度に思い出すのが1988年春に市川平三郎先生が会長をされた
第47回医学放射線学会総会のことです。と言うのは、この総会が端緒となり、
それ以後の放射線学会の開催方式が大きく変貌したからです。
 当時市川先生は、国立がんセンターの病院長をされていました。学会を開催するに
当たり、「山田、何か名案はないか」と言うようなことを私に話されました。自室
に戻り私なりに色々と考えました。
 考えてみると、放射線関係の学会は、医学放射線学会、放射線技術学会、放射線
物理学会、放射線生物学会などに分かれております。それまでは、それぞれの学会
が別々の会場や日程で学会を開催しておりました。しかし、いずれの学会も放射線
に関する事柄を発表する訳ですから、どの学会に属していても、他の学会の発表で
も聞きたいものもあるでしょう。それならば、別々ではなく関連学会が、同じ日程
で、同じ会場の中で、発表する部屋を割り振って、それぞれの分野の発表をし、討
論してはどうか。そして参加者の聴講は、学会に関係なく自由に出来る。時には同
じテーマでシンポジウムなどで討論しても良いのではなかろうかと考えました。
 また、放射線学会では必ず機器展示があります。出展する装置メーカーが学会に
協賛してくれることにより、学会運営も潤う訳です。しかし、その展示場が学術
発表の場所から離れた所にあったり、展示場が狭くて十分な展示が出来ていない
場合もありました。
 放射線診療に携わる医師や技師にとって、装置や関連機器に関する知識は極めて
重要です。診療上、医師や技師それぞれの持つ技術が大切なことは当然ですが、
その上に良い道具があれば、なおさら良い仕事が出来る訳です。その意味からも、
年々進歩する新しい装置や機器を目で確かめておくことは、診療技術の向上に
大いに役立つことになります。

 
************ ◆編集後記◆ **************
山田先生からは以前に原稿を頂いていたにもかかわらず、掲載できず申しわけ
ありませんでした。
臨時号としてまとめて掲載させて頂きます。
新しい検査や、習慣が生まれるためにはいろいろなご苦労が有りますが、
それらを乗り越えてこそ、新たな世界が生まれてきます。
山田先生の原稿を拝見していて、何度もその印象を新たにさせて頂きました。
ぜひ、皆様方も、先人のご苦労をかみしめて頂ければ幸いです。(文責:金子昌弘) 
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2008年4月1日発行 第59号臨時号
〒105-0004東京都港区新橋2-16-1
ニュー新橋ビル339
NPO法人 日本CT検診学会
発行責任者:金子昌弘
事務局長 :三澤 潤
TEL/FAX :03-3539-4305
E-mail: office@jscts.org
ホームページ:http://www.jscts.org/jp
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