大会長挨拶

第27回日本CT検診学会学術集会 大会長 土田 敬明 第27回日本CT検診学会学術集会 大会長
国立がん研究センター中央病院
土田 敬明

春寒の候、皆様方には益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

平素より日本CT検診学会の活動に対してご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。CTは画像診断に革命的な進歩をもたらし、現在の医療において不可欠な機器となっています。低線量(低被ばく)CTによる肺がん検診は1990年に本邦でその構想が発表され、本日に至るまで着実に普及してきました。本学会は、低線量CTによる検診の有効性を高め、また問題点を解決するために、その成績や新しい技術について研究・発表する場として1994年に「胸部CT検診研究会」として発足し、年1回の学術集会を開催してまいりました。

このたび、2020年2月7日(金)、8日(土)の両日、東京都千代田区「砂防会館」において、第27回日本CT検診学会学術集会を開催させていただくこととなりました。このような機会を与えて頂けたのは、常日頃本学会の活動に対し格段のご理解とご協力を頂いている皆様方のご尽力の賜物であると心より感謝申し上げます。

本学会は2006年からは「NPO法人 日本CT検診学会」と名称および制度の改正を行い、現在に至っております。会員数は700名を超えており(2018年末)、半数は臨床各科と公衆衛生関係などの医師ですが、画像処理やコンピュータ関連の工学の研究者、放射線技師、放射線機器メーカーの研究者、保健師、看護師、臨床検査技師、衛生行政担当者、検診機関の実務担当者なども少なくなく、その職種はきわめて多岐にわたっています。このようにCT検診にかかわる多くの職種や立場の関係者が一堂に会して議論できる場は他になく、CT検診を適切な方法で普及させるために重要な組織として認められております。さらに、参加される医師の多くは日常呼吸器科領域の診療、すなわち、COPD患者さんや肺癌患者さんの画像診断、気管支鏡を含めたインターベンション、外科治療、薬物療法、緩和治療などに広く携わっています。また、消化管分野でもCTコロノグラフィー通じて、下部消化管分野の医師も多数参加いたします。

つきましては、上記の趣旨をご理解頂き、この機会に是非本学術集会抄録集への広告掲載、企業展示、ならびに共催セミナーをご検討賜りたく、お願い申し上げます。諸費多端の折から誠に恐縮ではございますが、本会にご協賛の程何卒よろしくお願い申し上げます。