日本CT検診学会 2014年夏期セミナーのお知らせ
第18回読影セミナー、第13回肺気腫セミナー、第8回技術セミナー
- 肺がんCT検診の認定医師および認定技師で、更新を目指している方の受講をお勧めいたします。
認定医師:読影、肺気腫セミナーへの参加・・・5単位
認定技師:セミナーへの参加・・・7単位 - 日本呼吸器学会専門医資格更新に係る研修単位の2単位を取得できます。
- 日本医師会生涯教育制度参加証をお渡しいたします。5単位を取得できます。
- 当日、年会費1万円をお支払いいただき、入会手続きされた方は会員での参加とさせていただきます。
日時 | : | 2014年7月26日(土) |
会場 | : | 主婦会館 プラザエフ 〒102-0085 東京都千代田区六番町15 TEL : 03-3265-8111 |
主催 | : | 学術企画委員 |
代表世話人 | : | 芦澤和人 (長崎大学大学院臨床腫瘍学) |
ランチョンセミナー共催 : エーディア株式会社 |
抄録集広告 掲載企業 | : |
中外製薬株式会社 東芝メディカルシステムズ株式会社 株式会社日立メディコ |
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 ブリストル・マイヤーズ株式会社 ノーベルファーマ株式会社 |
参加費 | 医師、メーカー、工学関係者 | 放射線技師他 |
会員 | 10,000円 | 5,000円 |
一般 | 15,000円 | 10,000円 |
※2014年夏期セミナーの事前参加申込受付は締め切りました。
1. 読影セミナー
世話人 芦澤 和人(長崎大学大学院臨床腫瘍学)
テーマ「CT肺がん検診:読影の基礎から実践へ」
第一部:特別講演「低線量CT肺がん検診のRCT:NLSTの再評価を含めて」(仮題)
関 順彦(帝京大学医学部腫瘍内科病院教授)
NLSTの再評価を含めて、海外での低線量CT肺がん検診のエビデンスについて再認識し、今後日本がCT検診をどのように展開していくべきかを考える。
第二部:セミナー「読影の基礎から実践へ」
1)「判定基準のA〜E」(仮題)
小林 健(石川県立中央病院放射線診断科部長)
2)「肺結節の取り扱いに関するガイドライン」(仮題)
丸山 雄一郎(小諸厚生総合病院放射線科部長)
3)「CT検診画像読影の実践編」(仮題)
中川 徹(日立健康管理センタ 副センタ長)
低線量CT肺がん検診の「読影の基礎から実践へ」と題し、1)施設や読影医間で異なることが少なくない判定基準A〜Eと2)アメリカ及び日本の肺結節経過観察基準(ガイドライン)について改めて学ぶ機会とする。3)「CT検診画像読影の実践編」では、前二つの講演を元に、聴衆に実際の症例のA〜E判定、ガイドラインに沿った経過観察を考えてもらい、その後解説して頂く。
2. 肺気腫セミナー
世話人 駒瀬 裕子(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院)
テーマ「合併症からみたCOPD」
1)「COPDと肺がんの合併について」
山口 裕礼(聖マリアンナ西部病院 呼吸器内科)
2)「COPDとその他の合併症」
金子 教宏(亀田京橋クリニック)
3)「COPD患者における外科手術のリスクの評価(仮演題)」
千原 幸司(静岡市立病院 呼吸器外科)
肺気腫部会ではCOPD診療の大きな問題点となっている合併症についてまとめたい。肺気腫、COPDに対するCT検診の目的の一つは早期発見、早期介入であり、ADLの低下を来す合併症について認識しておく事は医療者として重要であり、また禁煙を含めた早期介入に対する患者の動機付けにもなると考えている。
3. 技術セミナー
世話人 村松 禎久(国立がん研究センター東病院)
テーマ「研究から実践へ」
技術部会では、新たな企画として、本年より低線量大腸CT検診について、その技術的な立場から検査の導入から運用方法までを段階的に検証する。一方、以前より開発を進めている低線量肺がんCT検診における線量管理システム(combined application dose index: CADI)についてその進捗を報告する。
1)「始めよう大腸CT検診(1回目)」
松田 勝彦(済生会熊本病院 予防医療センター)
鈴木 雅裕(国立がん研究センター中央病院)
2012年の診療報酬改定に伴い、大腸CT検査および検診においても研究から実運用段階に進んでいる。しかしながら、多くの施設では、導入には中々踏み切れない状況が続いている。そこで、大腸CT検診を上手に導入するためのノウハウを、3回シリーズで開催する。
第1回目は、シリーズの概要と導入前準備までを解説する。
2)「CADIシステムの進捗」
石垣 陸太(京都医療科学大学)
米国におけるCT線量管理システムであるACR-DIR(american college of radiology - dose index registry)を肺がんCT検診の線量管理、さらには画質管理に応用することを目的とした、CADIシステムの開発が進んでいる。
今回は、CADIシステムが設置されている複数の施設の線量・画質データを解析し知見を広める。
CT検診学会が大腸CT検診を取り入れることで、より多くの会員に有益な情報を提供し、かつ社会的なアピールにもつながる。またCADIシステムの全国展開は、日本における医療被ばく管理の先駆的な事業になり得ると期待される。
4. ランチョンセミナー
講演者 歌野 健一(福島県立医科大学会津医療センター)
テーマ「大腸がんと大腸CTの現状」
近年、日本人の大腸がんが増加する中、MDCTを用いて低侵襲かつ短時間で検査が可能な大腸CT検査が注目を集めている。本検査は内視鏡やバリウムの挿入が不要であり、被験者の負担が少ない点が長所である。また、大腸内視鏡検査のように高度の熟練を必要としない利点もある。日本国内の内視鏡検査件数は飽和状態であることから大腸CTへの期待も高く、新しい前処置法やCADなどの登場によって、より精度の高い検査が可能になると考えられている。